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2006 09,10 06:47 |
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「おい、こりゃ何だ」
自分より少し遅れて帰ってきた父親の声を聴いて玄関に向かうと、靴の脱ぎ散らかった石畳には見慣れない物が落ちていた。拾ってみると鍵だった。くすんだ朱い組紐に、ボロボロに錆びて茶色どころか真っ黒になった鍵が二つ。銀色の小さな蛙の飾りに、腐りかけた鈴。揺らしてみるとがらがらごろごろ、と一応音が聞こえる。有り体に言って、物凄く不気味な代物だった。常識からどう考えても誰かが落としてそのまま野ざらし……にしたようにしか見えないが、一体全体何で家の中(玄関)にこんな物が落ちていたのだろうか。自分が自転車運転中にどっかで引っかけ、帰ってきたとき偶然玄関に落ちた……か、父親がどっかで引っかけ以下略の推理がなされたが、いかんせんこんなモノがどこからやってきたのか解らない。まあ問題はこの後どうするかであった。 夕食を食べながらの家族会議にて、どっかへと処分することが決定。自分としては 素晴らしき小説のネタ になるから俺にくれ、と訴えたものの却下された。リアリストである筈の両親は急に縁起がどうのこうのと言いだし、結局近所の分水路に投げてこようってことになった。夕食後軽装で外へ出ると見事な満月で、雲はいつもより高い位置にあった。橋の真ん中位で立ち止まって思い切り投げる。数秒後、水銀灯に照らされた暗い水面に飛沫が上がる。割と遠くまで飛んだ。 相変わらず見事な満月。 全く持って変な夜だった。 ※実話です PR |
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コメント |
確かになんというかネタになりそうですねw
この続きを書くとしたら有馬さんはどんなのを書きますか? 【2006/09/1100:48】||編太=Eto#2894c0ca8c[ 編集する? ]
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鍵をとっておいたら持ち主の幽霊さんが「ここにあったのね。返して~」とやってきて「はいどうぞ~」と返すSSかなぁ??
ありきたりな話だけどね。 あるいはその鍵、実は人の心を読めるようになる代物で、思春期の少女が拾ったことにして色々とクラス内の不和を解決したりするとか。 または完全なホラーか。ダンジョン脱出にその鍵が必要、とか。 書いててつまらなくなってきたのでもうちょい考え直します。 |
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