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2006 08,31 06:25 |
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季節の変わり目、気温の変化のせいか夜中に何度も目覚めるようになった。目覚めるたびにただ何か夢を見ていたというそれだけの記憶があり、どういう訳か胸が締め付けられるような得体の知れない寂しさに包まれる。夢の中では今ここにある自分の殻を脱ぎ捨て、夢の中の「何故かそうなってしまっている」設定で、自分自身が夢の一部、夢の中の一つの歯車となって夢を見る。目覚めると大抵は何もかも忘れ去っているが、ここ最近は心を夢の中に置き忘れてきたような虚脱感が顕著になってきた。どこか懐かしい感覚と、痒みに似た疼きが胸に巣くう。それらは少しずつ広がり胸を満たし、やがて重みを持ち、四肢の隅々に沈んでゆく。ほんの少しだけ涙が出そうになった。身体の器を満たした重みが涙を押し出すかのように。身を起こして動き出すと、重みはどうでも良いものになり、消える。消えたのではなく、自分の一部になったのかもしれない。
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